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タイ警察当局は、中国人によるタイ国籍の不正取得ネットワークの摘発を進めている。現地メディアによると、タイで出産した中国人女性が子供の父親をタイ人と偽って届け出て、子供のタイ国籍を取得するのが主な手口だ。1483人の子供が国籍を不正取得した疑いがあるという。タイは外国人の不動産取得などに制限を課しており、こうした規制の抜け道として国籍を不正取得した可能性が指摘されている。
タイ英字紙「バンコク・ポスト」によると、24日までに中国人の両親、父親役のタイ人男性、両者をつなぐブローカーのほか、政府や病院の職員など37人が逮捕された。捜査は広範囲に及び、複数の関係機関が関与していたことが明らかになっている。
捜査対象の中国人女性の一人は2024年にタイで出産した子供を中国籍として届け出た後、改めてタイ人男性を父親と偽って届け出て、タイ国籍も取得させていた。警察はこうした二重届け出の手口を悪用した事例を多数確認している。
警察はほかに多数の類似例を確認。父親役を中国人の親に紹介したブローカーには計9万バーツ(約44万円)が、父親役のタイ人には2000~1万5000バーツが支払われていたという。報酬の額は役割によって異なり、組織的な犯罪ネットワークの存在が浮き彫りになっている。
タイ政府は、不正取得が確認された子供のタイ国籍を取り消す方針を示している。関係当局は今後も捜査を続け、ネットワークの全容解明を目指すとみられる。事件はタイの国籍管理制度の脆弱性を浮き彫りにした。(荒船清太)