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LONDON, ENGLAND – MARCH 17: The Chelsea logo is seen on a corner flag during the UEFA Champions League 2025/26 Round of 16 Second Leg match between Chelsea FC and Paris Saint-Germain FC at Stamford Bridge on March 17, 2026 in London, England. (Photo by Mike Hewitt/Getty Images)イングランドサッカー協会(FA)は、チェルシーに対し、過去の規則違反を理由に1000万ポンド(約21億円)の罰金と、執行猶予付きの2度の補強禁止処分を下したと発表した。勝ち点剥奪は回避されており、クラブはスポーツ制裁を免れる形となった。
FAとプレミアリーグは、ロマン・アブラモヴィッチ前オーナーがチェルシーを保有していた2011年から2018年までの間に行われた不適切な支払いについて、長期間にわたって調査を進めてきた。
問題の支払いは、2022年にトッド・ベーリー氏ら投資家グループとクリアレイク・キャピタルのコンソーシアムがクラブを買収した際の適正評価手続きの過程で明らかになった。未登録の代理人や第三者に対して、総額4700万ポンド(約100億円)が秘密裏に支払われていたという。
この事実を把握した現在の運営陣はFAに自主的に報告。チェルシーは聴聞会で74件の違反行為すべてを認めた。
当初、独立委員会は1000万ポンドの罰金と、執行猶予付きの勝ち点6剥奪処分を下していた。しかし、チェルシーが勝ち点減点処分に対して異議を申し立てた。
その結果、勝ち点剥奪処分は撤回され、代わりに2回の移籍市場を対象とする補強禁止処分が下されることになった。
ただし、この補強禁止処分も2027年6月30日までの執行猶予が付いており、期限までにクラブが新たな違反を起こさなければ、実際の補強禁止は執行されない。
なお、1000万ポンドの罰金は控訴の対象とはならず、全額がイングランドのグラスルーツ(草の根)サッカーへ投資されることも伝えられている。
勝ち点剥奪を免れたチェルシーは、今後の移籍市場で補強を継続できる見通しだ。一方で、今回の制裁は過去の経営体制下での不適切な支払いが原因となっており、新体制の下でもクラブ運営の透明性が問われる事態となった。
今回の処分は、買収時に行われた自主報告が重要な役割を果たしたケースとして、プレミアリーグのクラブ経営にも一定の影響を与えそうだ。チェルシーは今後、FAの規則を厳格に順守し、再発防止に向けた姿勢を示すことが求められる。