
三重県は2日までに、3月に公表した南海トラフ巨大地震の被害想定について、計242カ所の誤りが見つかり訂正したと発表した。全29市町の震度分布図で震度を過小評価しており、震度「6強」とすべき箇所を「6弱」と表記するなどの誤りがあった。
県によると、データ分析を委託した業者が正しい数値処理を行わず、震度を実際より低く算出していたことが原因だという。被害想定の作成に関わった有識者の指摘により誤りが発覚し、県は速やかに訂正作業を進めた。
人的被害と建物被害の想定には影響はなく、死者最大5万人など従来の数値に変更はないとしている。しかし、4月には津波到達時間の誤りも判明しており、県は「信頼回復に努める」と陳謝した。
今回の誤りは、全29市町それぞれの震度分布図に及び、住民の避難計画や防災対策に影響を与える可能性があった。県は今後、再発防止策として委託業者の審査を厳格化する方針を示している。
県の担当者は「正確な情報提供が防災の基本。再発防止に向け、第三者チェック体制を強化する」と説明。今後は有識者による検証を定期的に実施する予定で、訂正後のデータは県のホームページで公開されている。