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韓流グルメや最新スイーツを目当てに、連日多くの人々が行き交う新大久保。しかし、その華やかな街並みの裏側では、銀座並みともいわれる高額な家賃や、客単価の低さに悩む経営者たちの姿がある。韓国から続々と人気店が上陸し、にぎわいを増す一方で、なぜこの街で商売を続けるのか。40年にわたり新大久保の変遷を見続けてきた韓国出身の実業家が、その舞台裏を語った。
実業家がこの街にやってきたのは1980年代。当時の新大久保は、韓国系住民が集まる静かな住宅街と商業地が混在する場所だったという。韓国食材店や小さな食堂が点在するだけで、現在のような派手な街の姿はなかった。そこに2000年代に入り、韓流ブームが到来。ドラマやK-POPの人気とともに、韓国文化を求める若者が押し寄せ、街の様相は一変した。
家賃の高騰は著しく、一等地ともなれば銀座の商業地域に匹敵する水準に達している。それでも韓国の人気店が次々と上陸するのは、新大久保という看板が持つ集客力への期待が大きいからだ。SNSで話題になれば、週末には長い行列ができることも珍しくない。実業家は、家賃を回収できるかどうかは入居後のブランド力と情報発信力にかかっていると指摘する。
一方で、韓国料理やスイーツは比較的客単価が低く、回転率を上げなければ採算が合わない。人件費や食材費の上昇も重なり、オープンから数年で撤退する店も少なくない。実業家によれば、一見にぎわっているように見えても、実際に利益を出している店は限られる。生き残るには立地だけでなく、商品開発やSNS戦略が欠かせないという。
それでも新大久保への出店意欲は衰えず、韓国発の新ブランドが待ったをかけるように開店を続けている。実業家は、この街は韓国文化の玄関口として、これからも変化し続けるだろうと話す。その一方で、ブームに乗るだけでは長続きしないとも指摘し、いかにこの街でファンをつかむかが、これからの経営者の腕の見せどころだと語る。高家賃とにぎわいが同居する新大久保は、今も新たな挑戦者を迎え入れている。