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浦和レッドダイヤモンズ(浦和レッズ)が新たなSDGsプロジェクト「REDSスマイルリレープロジェクト」を開始した。子ども食堂との連携やフードロス削減、困窮家庭支援など多角的な活動を通じ、持続可能な社会の実現を目指す。
Jリーグ・浦和レッズはさいたま市内の子ども食堂三カ所に対し、クラブ公式グッズのチョコレートを寄贈した。寄贈品は昨年12月の興梠慎三引退試合で販売された「DECOチョコ(チロルチョコ)9個セット」である。
浦和レッズと子ども食堂の連携は2020年にさかのぼる。コロナ禍でJリーグが中断した際、埼玉スタジアムの飲食売店業者が仕入れた食材や飲料をレッズを通じて埼玉県子ども食堂ネットワークに寄贈したのが始まりだった。
これを契機にパートナー企業と連携した支援やレッズランドでのイベント開催など交流を深めてきた。今年、その取り組みを発展させて「REDSスマイルリレープロジェクト」を本格始動させた。
プロジェクトは在庫品や賞味期限切れ間近の食品・グッズを有効活用して必要とする人や団体に届ける。フードロス削減やCO2排出量削減といった環境負荷低減に加え、地域の子どもたちや困窮家庭へのサポートを通じてSDGs達成に貢献する。
食品は「一般社団法人さいたま市子ども食堂ネットワーク」、グッズは「認定NPO法人キッズドア」が運営する「キッズドア・ファミリーサポート」を通じて、埼玉県内の困窮家庭約300世帯へ提供される。プロジェクト名には「子どもたちや家庭に笑顔をつなげ、さらに広げたい」という思いが込められている。
今回のチョコレート寄贈は、食品部門における第1弾の取り組みとなる。
クラブの取り組みが地域でどう受け止められているのか。6月21日、チョコ寄贈を受けた三団体の一つ、さいたま市緑区の「子ども食堂 結(むすぶ)」を取材した。同団体は毎月一度日曜日に食事を提供し、活動開始からちょうど1年を迎えた。
午前11時から予約した親子連れが続々と訪れ、スタッフは大忙し。調理した食事のほか、レッズのチョコとセブン-イレブンのフードドライブ活動で集まった食材も手渡された。手渡す際には「これはセブン-イレブンのフードパントリーからです」「今日は浦和レッズからチョコが届いています」と必ず伝えられていた。
代表の池田きみかさん(36)は、開所当初15人程度だった利用者が回を重ねるごとに増え、現在は登録者50人、申し込みはそれを上回ると話す。
池田さんは自身の子どもに「夢を追いかけなさい」と言い続けてきたが、あるとき「自分は実際に何か夢を追いかけているのか」と自問した。「追いかけていないなと、気づきました。それで、元々やってみたかった子ども食堂を『やっちゃえ』と始めたんです」
子どもに自分が動く姿を見せたいという思いで1年続ける中、食事提供のほか講話や講演の機会も増えた。「結」のスペースは狭く、イートインは数人分だが、ほとんどがテイクアウト。池田さんは「地域のいろいろな活動の場に出て行って協力することで、自分たちの活動の幅を広げたい」と語る。
「子ども食堂って貧困の場じゃない。地域のつながりを大切にしている場所なんだということはずっと伝え続けています」
この日「結」を訪れた浦和レッズ・ホームタウン本部のスタッフは、「地域の皆さんの課題をお聞きして、私たちがどうやってお役に立てるかをいろいろ考えてみたいと思います」と述べた。チョコを受け取った男の子は「お父さんが興梠選手のユニフォームを持ってます」と教えてくれ、パッケージのデザインに見入っていた。
「REDSスマイルリレープロジェクト」は地域支援と同時に環境対策も柱の一つ。浦和レッズはこれまでも環境面で様々な取り組みを積み重ね、次の段階へ進もうとしている。
試合時の埼玉スタジアムではゴミ削減のため分別を呼びかけ、現在はゴミの約半分がリサイクルされている。空のペットボトルは本体・ラベル・キャップを外す人が多いときで90%に達する。回収したキャップは再生資材として活用され、ファン・サポーターの利便性向上のための製品に生まれ変わる見込みだ。
オフィシャルショップなどで使っていたプラスチック袋は紙袋に全面移行。既に配布済みのプラスチック袋も試合日に回収ボックスを設置して回収し、再生に回す。飲食売店の食器や包材も紙素材・リユース食器へと切り替える計画だ。
昨年10月のクラブ事務所の浦和中心部への移転を機に、全事業所のゴミを10種類に分別する取り組みも開始。スタッフ自身の環境意識向上がファン・サポーターや地域への呼びかけにも説得力をもたらし、新たな活動につながると期待される。
「REDSスマイルリレープロジェクト」がファン・サポーターやパートナー企業と共に広がれば、子どもたちの笑顔の拡大と環境負荷低減が同時に前進する。埼玉スタジアムがJリーグNo.1の“エコロジー・スタジアム”となり、浦和レッズの新たな誇りになることを期待したい。
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