
トルコのアナトリア通信は8日、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で審判を務める予定だった東アフリカ・ソマリアの男性が、米国への入国を拒否されたと報じた。この入国拒否は、米国がソマリアなどに対して課している厳格な入国制限の影響とみられる。
米国は昨年6月から、「外国人テロリストから米国を守るため」として、ソマリアを含む複数の国からの入国を制限する大統領令を施行している。この措置はイスラム圏出身者を標的とした渡航禁止令として国際的な批判を浴びている。
入国を拒否された男性は、ソマリア人として初めてW杯の審判を務める予定だった。彼の審判割り当ては、サッカー界におけるソマリアの歴史的な瞬間と期待されていた。
男性は6日にトルコのイスタンブールから米南部フロリダ州マイアミへ向かったが、入国審査で拒否され、7日にイスタンブールに戻った。詳細な入国拒否の理由は明らかにされていない。
この事例は、米国の入国制限がスポーツの国際的な行事にまで影響を及ぼしていることを示している。W杯を主催する米国は、大会運営に当たり各国からの参加者や関係者の円滑な入国を確保する必要に迫られている。(共同)