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令和7年度の「彩の国落語大賞」に、落語家の林家はな平さん(42)が選ばれ、彩の国さいたま芸術劇場で表彰式が行われた。大学卒業後に九代目林家正蔵師匠のもとへ入門してから、ちょうど20年。節目の年に手にした栄冠の裏には、「おかみさん」こと海老名香葉子さんの温かい言葉があったという。
表彰式後の会見で、はな平さんは「まさか自分がいただけるとは思っていなかったので、本当に驚いている。長く続けてきてよかったと、しみじみ感じています」と受賞の喜びを語った。落語一筋に歩んできた20年間を振り返りながら、その表情には達成感と謙虚さがにじんでいた。
はな平さんは大学を卒業後、九代目林家正蔵師匠に入門。以来、高座に上がり続け、古典落語を中心に確かな技術と味わい深い語り口でファンを魅了してきた。しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。若い頃は思うように評価されず、自分を見失いかけた時期もあったという。
転機となったのは、師匠の妻である「おかみさん」海老名香葉子さんの何気ない一言だった。はな平さんは「おかみさんにかけてもらった言葉が、どれだけ支えになったか分かりません。その一言で、『もっと頑張ろう』と心から思えました」と明かす。具体的な言葉の内容には触れなかったが、その重みは十分に伝わってきた。
今回の受賞について、「これまで支えてくださった師匠やおかみさん、そしてお客様への感謝の気持ちを忘れずに、これからも精進していきたい」と語るはな平さん。さいたま市を拠点に活動を続ける落語家として、今後は「この地域の方々にもっと落語の素晴らしさを伝えていきたい」と、新たな決意を胸に高座へ向かう。