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最大震度7を観測した熊本県の地震で、九州自動車道の一部区間で通行止めが続き、並行する国道3号など通行可能な道路に車両が集中、連日の大渋滞となっている。渋滞は復旧作業や物資輸送の妨げとなっており、国土交通省などは被災地周辺の一般車両に対し通行を控えるよう呼び掛けている。被災者が給水所やガソリンスタンドなどに向かう際にも通常以上の時間がかかり、移動が大きな負担となっている。
西日本高速道路によると、高速道路は橋が上下にずれるなど複数の被害が発生し、九州道では熊本県の松橋IC(インターチェンジ)から宮崎県のえびのICまで、南九州道では熊本県の八代JCTから日奈久ICまでの区間で通行止めが続いている。3日時点では通行止め解除の見通しは立っていない。
熊本県内の国道3号は九州道に並行して南北に走り、被害の大きな宇城市、氷川町、八代市を通る。応急舗装後に通行可能となり車が多数流入しているが、路面の状態が悪い場所では速度を落とした走行が必要だ。地域住民が熊本市内や周辺地へ向かう主要道でもあり、日中は長い距離で渋滞となっている。
県警は西側を走る県道14号への迂回(うかい)を呼び掛けているが、この道路を含め周辺は広範囲で渋滞が発生し、事故も多発している。氷川町の男性(63)は「ガソリンを買いに熊本市内まで行くのに(通常の倍以上の)4時間半かかった」と疲れた表情を見せ、復旧作業にあたる電力会社の関係者も「車両の移動に相当な時間がかかっている」と課題を語った。
10年前の平成28年の熊本地震では熊本県内の山間部やその周辺で被害が甚大だったが、今回の地震では被害が大きい八代市が南九州の交通の要衝であるため、高速道路寸断の長期化が九州南部を含む住民の生活や経済活動に大きな影響を及ぼすことが懸念されている。(一居真由子、高橋彩香)