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HOUSTON, TEXAS – JUNE 26: Vozinha #1 of Cabo Verde celebrates after the 0-0 draw during the FIFA World Cup 2026 Group H match between Cabo Verde and Saudi Arabia at Houston Stadium on June 26, 2026 in Houston, Texas. (Photo by Michael Regan – FIFA/FIFA via Getty Images)チリの名門コロコロは24日、カーボベルデ代表GKヴォズィーニャの加入をクラブSNSで発表した。現地メディアによると、契約期間は2028年末までの1年半となる。
ヴォズィーニャは母国カーボベルデが初出場を果たしたFIFAワールドカップ2026で大ブレイク。グループステージではスペイン代表とサウジアラビア代表を完封し、ラウンド32のアルゼンチン代表戦でもリオネル・メッシの決定機を幾度となく阻止した。
カーボベルデは延長戦の末、準優勝チームに屈したが、40歳GKの勇姿は世界中のサッカーファンの心を掴んだ。大会前は約5万人だったInstagramのフォロワーは、今や3000万人近くに達する“時の人”となった。
同選手は6月末でシャベス(ポルトガル)との契約が満了。フリートランスファーとなった今夏の移籍市場では、メッシを擁するインテル・マイアミなど複数のクラブが関心を示していた。
しかし、ヴォズィーニャが選んだのはチリ屈指の名門コロコロだった。同クラブはチリ1部優勝最多33回を誇り、同国唯一のコパ・リベルタドーレス制覇経験がある“カシーケ”(部族の首長の意)。現在は元チリ代表MFアルトゥーロ・ビダルも在籍している。
コロコロはSNSで「Te esperamos en el Estadio Monumental」(モヌメンタルスタジアムで待っている)と日本語の絵文字を添えて歓迎の意を示した。チリの熱狂的なサポーターの前で、新守護神がどのようなプレーを見せるか注目される。
1985年6月3日生まれのヴォズィーニャは、カーボベルデ、アンゴラ、モルドバ、ポルトガル、キプロス、スロバキアと、6か国のクラブを渡り歩いてきた。決して華やかなキャリアとは言えないが、不屈の精神でここまでのぼりつめた。
クラブキャリアのハイライトはキプロスのAELリマソール時代。カップ戦優勝を果たし、UEFAヨーロッパリーグ予選やカンファレンスリーグ予選という欧州の舞台を経験した。
カーボベルデ代表では2012年にデビュー。現キャプテンのライアン・メンデスに次ぎ、歴代2位の94キャップを数える。チームを牽引するリーダーとして、若手選手の手本となっている。
今回のW杯予選でもその実力は遺憾なく発揮された。10試合中7回のクリーンシートという驚異的な数字で、カメルーン代表を抑えてのグループ首位突破に大きく貢献。カーボベルデ史上初のW杯出場権をもたらした立役者だ。
本大会でもハイパフォーマンスを継続。元イングランド代表GKピーター・シルトン氏、元イタリア代表GKディノ・ゾフ氏に続き、40歳以上でW杯複数回クリーンシートを達成した史上3人目の選手という偉業を成し遂げた。
人口約60万人の小国カーボベルデにとって、W杯出場と同国のGKの世界的なブレイクは国民的な誇りとなった。ヴォズィーニャは「今、誰もが僕らの国の場所を知っている」と語り、母国の認知度向上に貢献した。
新天地コロコロでは、南米特有の熱狂と厳しい競争が待ち受ける。40歳のベテランGKが、豊富な経験とW杯で得た自信を武器に、チリ・リーグとコパ・リベルタドーレスでどのような存在感を示すか。
W杯で一躍スターとなったヴォズィーニャの新たな挑戦が始まる。その一歩一歩は、カーボベルデのサッカー史にも、そして彼自身の人生にも、新たな1ページを刻むことになるだろう。