
農林水産省は12日、全国約千店舗のスーパーで1~7日に販売したコメ(5キロ)の平均価格が、前週比29円安い3644円だったと発表した。値下がりは3週連続で、昨年の記録的な高温による収穫減で高騰していた価格が徐々に落ち着きつつある。
積み上がった在庫を減らすためにスーパー各社が特売を継続しており、これが価格下落の主因となっている。特に大手チェーンを中心に、消費者を呼び込むための値引き競争が活発化している。
銘柄米の平均価格は49円安い3715円と、全体平均よりも下落幅が大きかった。一方、ブレンド米やプライベートブランド(PB)商品などの平均価格は9円上がり3427円と、価格帯による二極化が目立つ。
業界関係者によると、昨秋の収穫から半年が経過し、新米の流通開始が近づく中で、在庫一掃を急ぐ動きが一段と強まっている。特に旧米の売り切りが進められており、今後も値下がりが続く可能性がある。
一方で、生産者側は肥料や燃油などのコスト上昇を価格転嫁できていないとして、長期的な価格安定には政策支援が必要だと訴えている。消費者にとっては目先の値下がりは歓迎されるが、需給バランスの回復にはなお時間がかかる見通しだ。