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ロシアのプーチン大統領は18日、露中部カザンで17日に開幕したロシア・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の全体会合に出席した。ウクライナ全面侵攻後、「非欧米諸国の結束」を外交戦略の柱とするロシアは、ASEANとの連携を深めることで国際的な影響力の維持・拡大を狙う。イラン情勢を背景としたエネルギー価格の高騰が続く中、双方にはロシア産エネルギー資源の取引拡大を模索する思惑があるとみられる。
露ASEAN首脳会議は2005年に第1回が開かれ、21年のオンライン開催を含めて今回で6回目となる。露大統領府によると、今回の会議にはASEAN加盟11カ国の首脳陣らが参加。世界や地域の問題を巡る意見交換に加え、欧米主導の秩序とは異なる「多極的な世界秩序」の構築や、ロシアとASEANの関係強化をうたう共同宣言など一連の文書が署名される見通しだ。
プーチン氏は17日、カザンに到着した首脳陣らの歓迎式典に出席し、「ロシアとASEANの協力関係は固い友情と助け合い、長年の共同作業の経験を基盤としている」とあいさつ。その上で、ロシアとASEANが「公正な世界秩序」の実現を目指しているとし、「ロシアは戦略パートナーシップの強化に向け、ASEAN諸国と共同作業を続ける用意がある」と表明した。
プーチン氏は首脳会議に合わせ、一連の二国間会談も実施。17日にはフィリピンのマルコス大統領と会談し、二国間協力や地域安全保障について協議したとみられる。
今回の会議は、欧米諸国との対立が深まるロシアにとって、新しい国際秩序構築に向けた足がかりとなる。ASEAN側も、ロシアからのエネルギー輸入拡大や経済協力を通じて、対米依存を分散させる利点がある。会議の行方は、今後のアジア太平洋地域の勢力図にも影響を与えそうだ。