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中国人の妊婦を米国で出産させ、新生児に米国籍を与えるビジネスに対して、トランプ米政権が規制方針を打ち出した。「美国(メイグオ)」(米国)生まれの「宝宝(バオバオ)」(子供)、略して「美宝(メイバオ)」は富裕層の間でブームとなり、2020年には「美宝ツアー」と呼ばれる出産旅行が一大ビジネスに成長している。
米ロサンゼルスに拠点を持つ北京の業者によると、ビザ申請から入国審査、現地病院での出産、米国籍取得のための手続きまであらゆるサポートを行う。妊婦は出産予定日を挟み、現地のマンションや別荘に計3カ月間滞在する。妊婦と新生児の面倒をみるヘルパーが付いて総費用は36万元(約590万円)~15万元だ。
トランプ米大統領による「生得市民権」の廃止方針について、担当者は「憲法修正にも2、3年かかるし、今のところまったく影響はない」と強気だ。このビジネスに違法性はないのか聞くと「(政府)高官たちの子供はみな外国籍だ。自分たちの逃げ道をなくすような法律をつくるわけがない」と主張した。
しかし、トランプ政権は移民規制を強化しており、妊娠中の外国人女性に対するビザ発給を厳格化する方針も示している。出産目的の渡航が露見すれば、入国審査で拒否されるケースも増えるとみられ、業界には先行き不安が広がる。
中国政府も海外出産に伴うリスクを警告しており、富裕層の間でも「美宝ツアー」をめぐる環境は急速に変化しつつある。トランプ政権の規制方針が実際にどのような影響を及ぼすのか、今後の動向が注目される。