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令和8年熊本地震の震源地とみられる日奈久断層帯は、10年前の熊本地震以降も大きな揺れのリスクが高いと危惧されてきた活断層だ。九州本土と天草諸島に囲まれた八代海では、今後も警戒が必要で、地震に詳しい識者は「リスクへの認識」を呼びかけている。
政府の地震調査委員会は29日の会見で、今回の地震により県内を北東から南西に延びる日奈久断層帯の一部が動いた可能性を指摘した。この断層帯は、2016年4月の熊本地震を引き起こした布田川断層帯に隣接している。
宮崎公立大学防災研究センターの山下裕亮准教授(観測地震学)は「10年前の地震で北端のみが動いた日奈久断層帯の残りの区間に、そのしわ寄せがいつ来てもおかしくなった。今回はその『ずれ残り』の部分が動いた」と分析する。
今後の見通しについて、山下准教授は産経新聞の取材に「日奈久断層帯のうち八代海から沖に出る区間には、おそらくまだ力をためているようだ。それだけに、今後も大きな揺れが起きる可能性が高い。(津波が発生しにくいとされる)横ずれの断層ではあるが、沿岸部に位置するため、今後、津波が発生するリスクもある」と説明した。
また、山下准教授は「10年前の地震よりも以前から、活断層である布田川断層帯と日奈久断層帯はいつ地震が起きてもおかしくはないと認識されていた。次の地震は明日かもしれないし、何百年後かもしれない。いつなのか予測はできない」と語り、「ここがリスクがある場所だと認識し、建物の耐震化といった対策を取ることが大事だ」と強調した。