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日本のものづくりを支えるのは高度な技術だ。江戸時代にさかのぼるものから現代のものまで、さまざまな「技」の現場を訪ねた。その中でも、暮らしの道具として世界中から愛されるガラス製品を生み出し続ける工房がある。
千葉県九十九里町に工房を構える菅原工芸硝子は、手仕事のガラス製品メーカーとして発展してきた。職人たちがデザインから製造までを一貫して担い、暮らしに寄り添った製品づくりを心掛けながら、これまで4000種類以上の商品を開発してきた。
若手職人が活躍できる環境整備にも力を入れ、約90年にわたり均質かつ繊細で美しい製品を生み出し続けている。その伝統の技と挑戦の現場を確かめるため、7月中旬に工房を訪れた。
工房に足を踏み入れると、息苦しくなるほどの熱風が押し寄せてきた。中央に鎮座するのは巨大な溶解炉。ドロドロに溶けたガラスの原料約200キロがオレンジ色の輝きを放っている。炉内の温度は1400度、室温は45度に達する中、職人が長い鉄の棒の先端に水あめ状のガラスを巻き取り、息を吹き込んで器用に形を整えていく。
並々ならぬ集中力と体力を要する作業の中で生まれるのは、日常に寄り添う繊細な逸品だ。約90年の歴史を受け継ぐ職人たちの技は、これからも日本のものづくりの誇りとして輝き続ける。