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日本たばこ産業(JT)は25日、2026年1月1日付で寺畠正道社長(59)が退任し、世界のたばこ事業を統括する海外子会社「JTインターナショナル」の上級執行役員を務める筒井岳彦氏(50)が新社長に就任する人事を発表した。
24年12月期の連結売上高が3兆円を超えたJT。約8年ぶりの社長交代で、若手幹部の抜擢は経営陣の若返りが狙いだ。
「正直驚いた。熟慮の上での要請だと思い、即答で『引き受けます』と回答した」。25日に東京都内で開いた記者会見で筒井氏は、社長就任を打診された際の心境をこう語った。
早稲田大理工学部を卒業後、1997年にJTに入社。欧州子会社出向時の2007年には約2兆円を投じた英ギャラハー社の買収・統合に携わるなど、数多くのM&Aを手がけた。現在は加熱式たばこの国外展開にも取り組んでいる。
会見で寺畠社長は「人の話をよく聞き、論理的。グループ全体から尊敬される人柄は社長にふさわしい」と筒井氏を評した。
ただ、経営環境は厳しさを増す。国内市場、特に紙巻きたばこは縮小傾向が著しく、加熱式たばこでは「プルーム(Ploom)」ブランドで巻き返しを図るが、米フィリップ・モリス・インターナショナルに先行を許している。
JTは5月に医薬事業と傘下の鳥居薬品を塩野義製薬に承継する方針を発表。経営資源を加熱式たばこにシフトしつつあるたばこ事業に集中させる。筒井氏は「変化を機会と捉えてきた」と振り返り、「来年以降も取り組んでいきたい」と意気込んだ。