
NECは4月24日、DX支援モデル「BluStellar」の売上収益目標を2030年までに1兆3000億円に上方修正すると発表した。従来の「将来的に1兆円」という目標を約3割引き上げ、達成時期を明示した。同社はAI市場の急成長を主要因として挙げている。
同社の吉崎敏文副社長兼COOは同日の説明会で「これまで、BluStellar事業の見立てにおいてAIの影響を低く見積もっていました。しかし『すさまじいインパクト』『市場環境の激変』を入れなければならないと考え、満を持して十分な確証を持って発表しました」と述べた。BluStellarは2019年に「顧客のDXを成功に導くための価値創造モデル」として始動し、コンサルティングから技術支援まで一気通貫で提供してきた。
同社は2026年度から「BluStellar 2」に移行し、位置付けを「社会と顧客のAIトランスフォーメーション(AX)を加速するインテグレーター」に変更する。吉崎副社長は「BluStellarを『NECのDX変革の集大成』と扱ってきました」と総括。さらにその先に「BluStellar 3」も見据えている。
BluStellar 2では3つのアップデートを実施する。1つ目は約30ある全シナリオにAI要素を組み込むビジネスモデル変革。2つ目は100以上の要素からなる「AI Platform Service」の月額30万円からの提供。3つ目はアビームコンサルティング社員を含む約1万人のコンサルタントと全社員のリスキリング目標だ。
NECは川崎市の新オフィス「NEC Innovation Park」で研究開発とビジネス部門を統合し、エンジニアとビジネスパーソンが同じビルで働く体制を整えた。吉崎副社長は「AI活用で社内コストを見直せば利益率も向上できる」と期待を示す。今後の成果が注目される。