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現地時間29日、FIFAワールドカップ2026のラウンド32(決勝トーナメント1回戦)で、ドイツ代表とパラグアイ代表が激突。グループEを2勝1敗の首位で突破したドイツと、グループDを3位で終えながらも各組3位チームの成績上位に入り、ノックアウトステージに滑り込んだパラグアイとの一戦は、延長戦までもつれ込む激闘の末、PK戦の末にパラグアイが勝利を収めた。3大会ぶりのグループリーグ突破を果たしたドイツだったが、その夢はラウンド32で潰えることとなった。
試合は開始直後からパラグアイがセットプレーでゴールに迫るも、次第にボールを支配したドイツが主導権を握る。しかし、アタッキングサードでの工夫を欠き、決定機を作り出せないまま時間が過ぎる。前半半ば以降も圧倒的なポゼッションを誇ったものの、ゴール前に迫る回数は限られていた。
すると、堅守速攻を武器にカウンターのチャンスを虎視眈々と狙っていたパラグアイが、ワンチャンスを確実にモノにする。42分、右サイドのマティアス・ガラルサが放った正確なクロスに、ゴール前でフリーとなったフリオ・エンシソがヘディングで合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。先制点を奪われたドイツは、前半を0-1で折り返す苦しい展開を強いられる。
後半、ハーフタイムにフェリックス・ヌメチャを下げてレオン・ゴレツカを投入したドイツは、立ち上がりから猛攻を仕掛ける。すると54分、フロリアン・ヴィルツが左サイドから放ったインスウィングのクロスに、カイ・ハヴァーツがタイミング良く飛び込み、ヘディングで巧みにコースを変えてゴール右隅に同点ゴールを決めた。
同点に追いついたドイツはその後も攻め手を緩めず、ジャマル・ムシアラやヴァルデマール・アントンを投入して流れを変えようと試みる。しかし、パラグアイの守護神オルランド・ヒルの好守に阻まれ、勝ち越しゴールは生まれない。試合は1-1のまま90分を終え、今大会初の延長戦に突入した。
延長戦では、守備を5バックに固めてPK戦も視野に入れたパラグアイに対し、ドイツが高さのあるニック・ウォルトメイドを投入してパワープレーに出る。102分、右CKからヨナタン・ターが頭で合わせ、一時はゴールネットを揺らした。しかし、その直前のプレーでアントンがヒルと接触したとして、オンフィールド・レビュー(OFR)の結果、オフェンスファウルが宣告され、幻のゴールとなった。
この微妙な判定が流れを変え、延長後半はイエローカードが飛び交う荒れた展開に。120分の死闘は1-1のままタイムアップを迎え、勝負はPK戦へと委ねられた。
運命のPK戦。世界的守護神マヌエル・ノイアーを擁するドイツと、この試合で再三の好セーブを見せていたパラグアイのヒル。両ゴールキーパーの対決に注目が集まる中、先に輝いたのはヒルだった。1人目のハヴァーツ、3人目のウォルトメイドのシュートを完璧な読みでストップ。追い詰められたノイアーも4人目のアントニオ・サナブリアのミスを誘い、5人目のファビアン・バルブエナをセーブして意地を見せる。
しかし、サドンデスに突入した6人目。先攻ドイツのターがシュートをクロスバーの上に外したのに対し、パラグアイのホセ・カナレが落ち着いて決め切り、激闘に終止符を打った。
パラグアイはラウンド16進出を決め、7月4日に行われるフランス対スウェーデンの勝者と対戦する。一方、3大会ぶりにグループリーグを突破したドイツだったが、まさかの早期敗退を喫し、その歩みを止めることとなった。