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クルマの中でも手軽に高音質な音楽を楽しみたい——。そんな音楽好きなドライバーに向けて、全国の名立たるカーオーディオ・プロショップに“初級者向けのシステムアッププラン”を直撃取材し、そのおすすめポイントを紹介する本連載。今回は、千葉県浦安市に店舗を構え、多くのファンを持つ人気ショップ『アークライド』の大塚氏に話を伺った。
音を良くしたいと来店するビギナーに対して、大塚氏はどのような提案をすることが多いのか。早速、質問をぶつけてみると、こう答えてくれた。
「お客様のご要望に応じてさまざまなご提案をさせていただいていますが、良い音への意識が高い方、例えば高音質な音楽ストリーミングサービスを活用されている方には、パワーアンプ内蔵DSPの追加をおすすめすることが多いですね」
その理由について、大塚氏は「結局のところ、良い音を楽しめるかどうかの鍵は“音源”と“電源”なんです」と語る。まず、音源のクオリティが高くなければ、そしてそれを再生するプレーヤーの質が良くなければ、たとえ良いスピーカーを使っていても、それなりの音にしかならないという。「高性能なパワーアンプやスピーカーは音源に含まれる情報をロスなく再現できますが、もともとの信号の質を上げることはできませんから」と大塚氏は付け加える。
では、具体的にどうすれば良いのか。高音質なストリーミングサービスを利用しているなら、ハイレゾ対応のプレーヤーを用意し、それをパワーアンプ内蔵DSPにダイレクトに接続するのが近道だと大塚氏は言う。「良質な音楽信号をスピーカーまで届けられますし、DSPで最適なチューニングも施せるので、スピーカーが純正のままでも聴こえ方がガラリと変わります」
ただし、注意点もある。パワーアンプ内蔵DSPの能力を余すことなく引き出すには、電源環境の整備が欠かせないという。「プラス電源を車両のメインバッテリーから直接引き込む配線を行い、マイナス側の配線も正しく確実にボディアースする。理想を言えばメインバッテリー自体も良い物へ交換したいですが、それは後回しにしても、確実な電源配線の実行はマストです」
大塚氏が推薦するパワーアンプ内蔵DSPは、独ブランド「マッチ」の製品。「ブランドとしての信頼度が高く、サウンドチューニング機能の使い勝手も良好です」と語る。具体的には、税込12万1000円の『M-5.4DSP』が人気だそうだ。「もう1グレードお手軽なモデルもありますが、こちらは対応力が高いので長くお使いいただけます」
取り付け工賃を含めた費用感についても、大塚氏は明快に語る。「スピーカーケーブルの新規引き直しと電源配線をしっかり行い、部材代も含めて6万〜7万円ほどいただいています。総額20万円弱を高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれですが、かつてのハイエンドナビ導入と比べれば割安ですし、スピーカーの手前までのシステムを刷新できるので、コスパは高いと思います」
一方、まずは音色を変えたい、装着されているユニットを良い物へ交換したいという向きには、スピーカー交換も有効だと大塚氏はアドバイスする。「その場合はキッカーのモデルがおすすめです。取り付け用パーツも車種別の専用品が幅広く用意されていますので、工賃を含めてもリーズナブルに交換できます」と話し、「お近くでしたらお気軽にどうぞ。さらに詳しくご説明します」と締めくくった。