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NTTドコモの金融事業を担う「ドコモFG」の社長は、ドコモショップを銀行・証券の口座獲得拠点として積極活用する方針を明らかにした。金融収益を5年間で倍増させるという目標に向け、実店舗をけん引役に位置づける戦略だ。
社長は、当面の軸となるのが銀行口座の開設だと説明する。ドコモFGは銀行、証券、決済を一体で展開していくが、ドコモショップでは銀行・証券の口座開設とカード事業に注力する。現在の銀行口座数は1000万弱。これを店舗とデジタルの両輪で増やしていく方針で、「店舗が大きなドライバーになると考えている」と話す。
具体的には、来店するモバイルユーザーに対してdカードや銀行・証券サービスを提案。まず口座を開設し、その口座をdカードの引き落とし口座に設定してもらう流れを重視する。対象として想定するのは、デジタル金融に不慣れな顧客だ。dカードやd払いには抵抗が薄れても、ネット上での預金や資産運用にためらいを感じる人はなお多く、そうした層に銀行や証券の利用を広げる狙いがある。
また、dカードやd払いにはプラチナカード・ゴールドカードの利用者も多い。資産運用への関心が高い中間層以上に対して、資産形成の機会を提供する。加えて、地方では銀行支店の減少で投資信託を購入できる場所が限られている現状を指摘し、「そうした人々にも取引機会を提供したい」と述べた。
一方で、金融サービスを店舗で扱うことによる現場の負荷は課題となる。店頭での手続きが増えるだけに、対応策をどう整えるかが、収益目標の達成に向けたカギを握りそうだ。