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国産ジン「酒離れ」防ぐ救世主なるか サントリー55億円投資で増産

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Kenji Watanabe
経済 - 11 8月 2026

若者の間で「酒離れ」が進んでいると言われて久しい。実際、繁華街で酔いつぶれる若者を目にする機会は確かに減った。だが、アルコール離れは何も若者だけの問題ではないようだ。

筆者が若手記者だった約20年前、新聞社の飲み会は午前2時や3時まで続くのが当たり前だった。しかし今は早い時間に切り上げられることが多く、日付を越えて飲み続けることはほとんどなくなった。

多くの企業で飲み会の機会は減少し、開催されても1次会でお開きになるケースが多いという。その分を家庭で飲み直しても、アルコール飲料全体の消費量が減っているのは仕方ないのかもしれない。

一方、日本酒やウイスキーの試飲イベントはいつ行っても盛況だ。女性や若者の姿も多く見られる。酒好きそのものが激減したわけではなく、飲み方や楽しみ方が変わってきているのだろう。

そんな変化に合致し、いま成長が目覚ましいのが蒸留酒「ジン」だ。ジンといえば甘いトニックウオーターで割る「ジントニック」が有名だが、近年は炭酸水で割ったすっきりした味わいが主流。料理の味を邪魔しないと評判になっている。

大手酒類メーカーでいち早くジンに注目したのがサントリーだ。同社はジンを中心としたスピリッツの主力生産拠点である大阪工場(大阪市港区)に55億円を投じ、生産能力を2.6倍に引き上げるなど設備投資を続ける。サントリーの推計では、2025年のジンの国内市場規模は約247億円で、2020年と比べ3倍以上に拡大しており、今後もさらなる成長が期待できるという。

その人気の秘密を探るため、大阪工場を訪ねた。

同工場で生産しているのが、ジンの看板商品「翠(SUI)」と「ROKU<六>」だ。設備投資では、蒸留釜4基を更新し、香りづけタンク8基を新設。さらに小ロットの試作設備も導入し、商品開発力を高めている。

ジンはジュニパーベリー(セイヨウネズの実)で香りをつけた蒸留酒を指す。一方「ROKU」では、桜の花や葉、煎茶、サンショウ、ユズなどの香りを加えている。素材へのこだわりは強く、旬の時期に丁寧に収穫したものだけを使用。特に桜は開花時期が限られるため、時間との勝負になるという。そうした旬の素材を酒に漬け込み、年間を通じて使っている。

矢野哲次工場長は「日本ならではの素材を使っており、世界的にも珍しいジンになっている」と胸を張る。カクテルのベースなどとしてのジンはまだ輸入製品が主流だが、サントリーは国産ジンの可能性をアピールする。

国内では大手以外にも、各地で「ご当地ジン」が造られ、道の駅などで販売されているのを目にする機会が増えた。ボトルのデザインも飾っておきたくなるようなおしゃれなものが多い。飲食店での人気も高まっており、「翠」の導入店舗は2025年に3万店を突破した。酒離れを防ぐ「救世主」として期待が高まっている。

サントリーといえば、ウイスキーを炭酸水で割った「ハイボール」を流行させた実績がある。そのサントリーが本気で取り組んでいるジン。一過性の流行に終わらず、ハイボールのように定着するか注目したい。(藤原直樹)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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