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不整脈と聞くと、多くの人が「心臓が止まるのでは」と不安を抱く。しかし実際には、脈が飛ぶ・乱れるといった症状のほとんどは命に関わらない。循環器内科医として1万人以上の心臓治療に携わってきた医師は、こうした拍子抜けする結論に至った理由を、不整脈の仕組みから丁寧に説明している。
不整脈とは、心臓の電気信号の乱れによって拍動のリズムが異常になる状態を指す。代表的なものに「期外収縮」があり、本来のリズムよりも早いタイミングで心臓が1回余分に収縮する現象だ。健診で見つかっても、多くは治療不要で、心配しすぎる必要はないという。
医師によれば、動悸を感じるからといって必ずしも不整脈とは限らない。ストレスや睡眠不足、カフェインのとりすぎなどでも心臓のドキドキは起こる。まずは自分の脈を測り、飛び方が規則的かどうかをセルフチェックすることが大切だとしている。
一方で、めまいや失神を伴う場合や、心臓の病気を背景に持つケースでは注意が必要だ。特に心房細動のように血栓を生じやすい不整脈は、脳梗塞のリスクを高めるため、医師の診断を受けるべきだと専門家は強調する。
結局のところ、不整脈の9割は心配無用という結論は、患者の不安を過度にあおらないためのメッセージだ。ただし「自己判断で放置せず、気になる症状があれば一度専門医に相談してほしい」と医師は説く。脈の変化に対する正しい知識を持ち、必要に応じて受診することが安心への近道である。