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カーオーディオのアップグレードを考える際の参考資料として展開している当連載。現在は「パーツ&部材編」をテーマに、今回は「パワーケーブル」の正しい選択法を解説する。
パワーケーブルとは、電源ケーブルのことだ。カーオーディオユニットを搭載する際、電源が必要な機材では必ず使用される。
カーオーディオで使われる他のケーブルと比べ、パワーケーブルは構造が最もシンプル。他のケーブルではプラス線とマイナス線が1組になったり、左右チャンネル用に2本1組になっているが、パワーケーブルはプラス線とマイナス線をそれぞれ1本ずつ購入する。
なぜなら、電源線の引き回しはプラス側とマイナス側で個別に行うからだ。プラス側は基本的に車両のメインバッテリーから直接電気を引き込む「バッ直」で配線し、マイナス側は機材の近くで「ボディアース」する。
クルマでは電気配線を簡略化するため、マイナス側の電気はボディを流れてメインバッテリーへ戻る仕組みになっている。カーオーディオ機器の設置でもこの仕組みを活用し、機器と近くのボディを結線すれば電気はバッテリーへ帰っていく。
パワーケーブルに何を使うかもサウンドクオリティに影響する。音質にこだわった高級パワーケーブルも存在するが、他のケーブルに比べるとグレード展開は少なめ。電源の質は重要なので質の良さに越したことはないが、他のケーブルほどの影響力はないとされる。
とはいえ、選定は慎重に行うべきだ。慎重に行う最大のポイントは「太さ」。使用する機材の消費電力と必要な長さを考慮し、適切な太さのケーブルを選ぶ必要がある。
太いケーブルほど伝送効率は良くなり、多くの電気を流しやすくなる。ただし、太くなると価格が上がり、引き回し作業の難易度も高まる。太すぎる選択も良くない。
太さの選定は消費電力だけで決まらない。必要な長さによって、必要とされる太さも変化する。
このあたりは自分で判断するのが難しいため、選定はプロに任せた方が良い。カーオーディオ・プロショップなら、理論と経験に基づいて適切な太さのパワーケーブルを選んでくれる。
パワーケーブルの引き回しでは「ヒューズ」の設定も不可欠だ。万一の事故を防ぐために必要となる。
次回はヒューズのことを解説しながら、配線に使われる「ショートパーツ」について説明する。乞うご期待。