t>

インデックスファンドの草分け的存在である「オルカン」の生みの親として知られる投資家が、長年の経験から導き出した投資の極意を3カ条に凝縮して語った。第1の教えは「生活を切り詰めてまで投資をするな」というものだ。投資のための資金は余裕資金から捻出すべきであり、無理に生活費を削って投資に回すと、精神的なストレスから長続きせず、かえって失敗につながりかねないと指摘する。
第2の極意は「個別株で一発当てたいという欲との向き合い方」だ。多くの投資初心者が抱く「短期間で大きなリターンを得たい」という欲求に対して、同氏は「それはギャンブルに近い」と警告。長期的な資産形成には、分散投資を基本とするインデックスファンドが適しており、個別株への過度な集中投資は避けるべきだと説く。欲をコントロールすることが、安定した投資成果への近道だと強調する。
第3の教えはリスク資産の配分比率。具体的な目安として「100-年齢」パーセントを挙げている。例えば30歳ならリスク資産(株式など)の割合は70%、60歳なら40%という計算だ。年齢とともにリスク許容度は変化するため、このシンプルな算式を参考にポートフォリオを調整することで、無理のないリスク管理が可能になると説明する。
コア・サテライト戦略についても言及した。ポートフォリオの中心(コア)には低コストで市場全体に連動するインデックスファンドを据え、その周辺(サテライト)で個別株やテーマ型投資を一部行う手法を推奨。コアで安定したリターンを確保しつつ、サテライトで少しの冒険を楽しむバランスが重要だと語る。
投資の基本は「長期的な視点」と「無理のない計画」にある。同氏は最後に「投資は人生を豊かにする手段であって、目的になってはいけない」と強調。生活の質を犠牲にしない範囲で、コツコツと分散投資を続けることこそが、真の資産形成の秘訣だと締めくくった。