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JR西日本とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)を運営するユー・エス・ジェイは23日、子供の体験機会創出を目的とする「次世代育成・地域社会貢献に関する連携協定」を締結した。取り組みの第1弾では日本航空(JAL)も加えた3社で、児童養護施設などの子供にUSJでの娯楽や学びの体験を提供するプログラムを開始する。
USJで同日行われた締結式で、JR西の倉坂昇治社長は広域鉄道ネットワークとUSJのエンターテインメントを掛け合わせる意義を強調。「行きたい場所があるのに実現しにくい子供たち」に移動と体験の機会を届けることで「地域社会の発展につなげたい」と述べた。
ユー・エス・ジェイの村山卓社長はJR西と開業以来マーケティング面で協力してきたが、今回の協定で社会貢献分野に「新たなフェーズに入る」との認識を示し、子供らに明るい未来を届けるため「本気で取り組む」と意気込んだ。
協定の主体はJR西とユー・エス・ジェイの2社で、趣旨に賛同する企業が「共創パートナー」として参加する仕組み。第1弾ではJALが参画。今後も施策ごとに別の企業が加わり、取り組みの輪を広げていく方針だ。
第1弾では児童養護施設などの小中学生約300人を対象に、新幹線やUSJでの体験機会を創出。岡山県や広島県の子供らを招待し、新幹線移動とUSJ滞在を一体化した娯楽や学びのプログラムを提供する。
USJではアトラクション体験と合わせ絵画ワークショップを実施。その絵を素材にモザイクアートを制作し、後日JR西の主要駅や主要空港に展示して活動を発信する。初回は来年2月を想定、参加費は昼食代などを除き新幹線移動含めて無料。
3社を象徴する特別デザインの寄付型交通系ICカードも発売。通常の「ICOCA」は2000円(チャージ1500円+デポジット500円)だが、特別版は2200円で販売し、うち200円を子供の教育支援や福祉団体に寄付。販売枚数は3万枚を想定し、JR西日本のECサイト「WESTERモール」で2027年度内に発売予定。
連携の背景には地域や家庭環境による子供の移動・体験機会の格差が存在する。幼少期の体験は自己肯定感や向学心に影響し、企業にとってはブランド愛着や将来の消費につながる期待もある。「子供たちの可能性を広げることは地域の未来を育てること」と位置付け、各社の資産・知見活用で体験格差解消と地域活力向上を同時に目指す。