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スクウェア・エニックスが11月14日に発売するリメーク版『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…』で、キャラクター作成時の性別選択が廃止され、「ルックスA」「ルックスB」という二択に変更された。この措置に対し、シリーズ生みの親であるゲームデザイナーの堀井雄二氏が、9月28日に東京ゲームショウの会場から配信された動画で、疑問を投げかけている。
動画は元週刊少年ジャンプ編集長の鳥嶋和彦氏との対談形式で行われた。鳥嶋氏はドラクエのキャラクターデザインを手がけた鳥山明氏を堀井氏に紹介した人物であり、自らも鳥山作品『Dr.スランプ アラレちゃん』の敵役マシリトのモデルとして知られる。
1988年にファミリーコンピュータ向けに発売されたオリジナルの『ドラゴンクエスト3』は、発売当日に児童や生徒が学校を休んで販売店に列を作るほどの社会現象を巻き起こした。当時は主人公と仲間の職業や性別を自由に選べたが、リメーク版では性別を「男」「女」から選ぶ形式が姿を消した。堀井氏はこの変更について「男女にしていったい誰が文句を言うんだろう。分からない」と率直な困惑を漏らした。
堀井氏は同時に、リメーク版における規制対応についても触れた。ゲームの発表時、露出度の高いキャラクターの衣装に肌色に近い下着が追加されるなどの変更がファンの間で話題になった。これについて堀井氏は「あんまり露出すると、(対象)年齢が上がっちゃう」と、年齢制限を意識した調整であることを明かした。国内ゲーム業界では、業界団体「CERO」が性的表現や暴力表現を審査するレーティング制度を採用。全年齢対象から17歳までを「A」~「D」の4段階に加え、18歳未満への販売を前提としない「Z」の計5区分で管理しており、ファミコン版が多くの小学生に楽しまれたのに対し、リメーク版は12歳以上対象の「B」に該当している。
堀井氏の苦言に、鳥嶋氏も同調した。「絶対にやっちゃいけないことがいくつかあって、それさえやらなきゃ後はいい、という方がいい。(欧米の)コンプライアンス(法令順守)の考え方って本当に狭い。漫画雑誌の出版でも訴訟に備えて保険に入らなきゃいけない。本当に面倒くさい」と述べ、過度な規制の現状を批判した。大手ゲーム会社では世界展開を見据えた開発が主流となり、最も厳しい国や地域の規制に合わせざるを得ないのが実情だ。なお、リメーク版の発売に続き、2024年には『ドラゴンクエスト』1作目と2作目のリメーク版もリリースされる予定となっている。