
トランプ米大統領は11日、イランとの恒久的な戦闘終結に向けた交渉について「イラン指導部の最高レベルにまで持ち込まれ、承認された」とSNSに投稿した。これに伴い、同日に実施すると予告していた対イラン攻撃も中止するとした。米イランは合意内容を盛り込んだ覚書案を巡り協議を重ねていたが、トランプ氏は「署名の場所と日時は近く発表する」と書き込んだ。
トランプ氏は投稿で、最終的な合意内容は米国とイランだけではなく、2月末から米国とともにイランを攻撃したイスラエルも承認していると説明した。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、トルコ、パキスタン、バーレーン、クウェート、ヨルダン、エジプトなど関係する全ての当事国も承認しているという。
ただ、イランの港湾を出入りする船舶を対象に米軍が実施している封鎖措置は、最終合意が成立するまで継続するとした。
中東情勢を巡っては、ホルムズ海峡で哨戒活動中の米軍ヘリコプターが墜落したことを受け、米中央軍が9日から2日連続で対イラン攻撃を実施していた。トランプ氏は11日、攻撃中止発表に先立ち、SNSに「今晩もイランを激しく攻撃する」と投稿。イランの石油積み出し拠点カーグ島などの石油関連施設を「遠くない将来」に奪取し、イランの石油・ガス市場を管理下に置くとも主張していた。
これに対し、イラン軍事当局は11日、対抗措置としてホルムズ海峡の封鎖を宣言。通航する全船舶が攻撃対象だとしていた。