
トランプ米大統領は1日、イスラエルのネタニヤフ首相とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラ側双方と電話会談し、両者が攻撃を控えることで合意したと自身のSNSで発表した。これに先立ち、イランのタスニム通信は、イスラエルによるレバノン攻撃を理由に米国との協議を中止すると報じていた。トランプ氏はこの協議の障害を取り除こうとした格好だ。
トランプ氏は「イランとの協議は速いペースで続いている」とSNSに投稿し、戦闘終結に向けた交渉が進展していると主張。同日の米ABCテレビの電話取材では、イランとの合意が1週間以内に成立する可能性にも言及した。
ロイター通信によれば、この合意はイスラエルがベイルートとその近郊への攻撃を控え、ヒズボラもイスラエルへの攻撃を停止するという内容だ。
トランプ氏はネタニヤフ首相と「とても生産的な電話」をしたとし、イスラエルがベイルートに部隊を派遣しないことを確認したとSNSで説明。ヒズボラ側とは仲介者を通じて連絡を取ったという。
ヒズボラは米国でテロ組織に指定されている。ロイターによれば、米大統領がヒズボラ側と直接話すのは初めて。ただし、トランプ氏の発表後もネタニヤフ首相はレバノン南部での軍事作戦を継続すると述べている。
一方、トランプ氏は同日の米CNBCの電話取材で、イランとの交渉が決裂しても「本音をいうと気にしない」と発言。イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖で原油価格が高騰していることも懸念すべき問題ではないとの認識を示した。
米国とイランの間では限定的な攻撃が散発している模様だ。中東メディアによると、イラン革命防衛隊は1日、「敵国」の船舶をミサイル攻撃したと発表。米軍によるイラン船舶攻撃への「報復」だとしている。