
日本維新の会の藤田文武共同代表は5月29日配信のネット番組「言論テレビ」で、皇族数確保策の立法府総意案を巡り、「仮に立憲民主党や中道改革連合の意見のような取りまとめとなれば、全体会議で反対し、テーブルを蹴ります。報告書は成立しないだけの話だ」と述べた。
一方、取りまとめ役を担う森英介衆院議長については「立派な人。最終最後はフェアに調整される」と信頼感を示した。
関連して、同28日にも藤田氏は記者団に対し「少数意見に偏った取りまとめなれば、了承できない」と主張している。
総意案を巡っては現在、大詰めの協議が行われている。今週の再協議でまとまれば、衆参全13党派が参加する全体会議で提示される。
現状、総意案の概要は主要2案の「女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案」「皇籍離脱した旧11宮家の男系男子を養子に迎える案」を基本的に妥当と指摘。
ただ、立民などが求める女性皇族の「配偶者と子への身分付与」については、状況に応じて必要な措置を取るとの検討条項を「付則」と「付帯決議」の双方に明記する案が出ている。一方で、養子案に関しては、必要があれば「一定年数ごと」に見直すとの検討条項が言及される方向だ。
藤田氏は、総論として「養子案だけでいい。女性皇族の話は正直極論要らない」と述べ、「立憲さんら左派の人は逆の考えだ。二千数百年の歴史で一度もないことをやろうとしている」と指摘した。
「女性皇族が婚姻後も皇室を離脱しないことは先例にある。ただ、『配偶者と子~』はない。付則に入れるのは本則とほとんど同じ効果がある。歴史的な変更となる。非常に、慎重にすべきだ」と警戒感を示した。
その上で、総意案の内容に関して「立法府のこれまでの議論をフェアに書いてもらわないとおかしい。(『女系天皇』につながりかねない主張に対して)私たちは論理的に反論もしてきた。それを踏まえ、議席数や会派の大きさ、論理的整合性を斟酌して書くべきだ」と強調。「よほどひどい案だと反対する。最終最後まで気を抜かない」と語った。
総意案を巡って報道が先行した状況については、「むちゃくちゃな話だ」と不快感を示し、「とにかく良識的な範囲で、森議長がけん引してくださることを期待したい」と語った。