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ヒーリー英国防相が11日、辞任を表明した。国防予算の増額を渋るスターマー首相と財務省に対する抗議の辞任としている。重要閣僚の突然の辞任に、5月の地方選の大敗で辞任圧力にさらされているスターマー氏が一層の窮地に立たされるのは必至だ。
ヒーリー氏はスターマー氏に宛てた公開書簡で「あなたは高まる脅威の時代に国を守るために必要な資金を投入できず、財務省にもその意思がなかった」と批判。国防予算の増額を巡る政権内部の亀裂が表面化した形だ。
英国防省は、ロシアの脅威の増大などをにらんだ国防予算の増額を要求。一方、財務省は債務削減を重視する立場から抵抗を続け、昨年発表する計画だった国防費支出の大枠を示す「国防投資計画」の発表が大幅に遅れていた。
スターマー政権は11日に計画の発表を予定していたとされ、ヒーリー氏も10日に計画の内容を提示されたものの、書簡によると「必要な額をはるかに下回っていた」という。
英政府は2035年までに国防費を国内総生産(GDP)比3.5%の水準に引き上げるとする目標を打ち出している。ヒーリー氏は、目標達成には30年までにGDP比を3%に引き上げる必要があるにもかかわらず、現在の計画では「2.68%にしかならない」と指摘した。