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静岡地検浜松支部は9月30日、今年5月に静岡県浜松市中央区内で起き、5人が死傷したひき逃げ事件で、乗用車を運転していた中国籍の女(32)を殺人と殺人未遂の罪で起訴した。同支部は、女が歩行者を意図的に轢いたと判断した。
事故は2015年5月2日午前10時45分ごろ、浜松市中区鍛冶町付近の市道で発生。片側2車線の緩やかなカーブを走行していた乗用車が、信号待ちの車列を追い抜くようにして前方のスクランブル交差点に進入。横断中の歩行者を次々にはね、さらに約200メートル先の交差点で信号待ちをしていた車両に追突した。
この事故で最初にはねられた31歳の女性が死亡。生後10か月(当時)の乳児を含む4人が打撲などの軽傷を負った。警察は女を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の現行犯で逮捕。女が精神的に不安定だったため、9月28日まで鑑定留置を実施し、責任能力の有無を調べてきた。
その後の調べで、女は交差点手前で一旦停止した後、歩行者が横断を開始した直後に急加速していたことが判明した。女は殺意を否定する供述を続けているが、検察は刑事責任能力を認めた上で「歩行者に車を衝突させ、殺傷させる意図があった」と判断。殺人罪と殺人未遂罪の適用を決めた。
女は浜松市東区に在住する中国籍の32歳。検察は今後の裁判で犯行の動機や経緯を解明する方針だ。地元住民からは「なぜこんな事件が起きたのか」と衝撃が広がっている。