t>

政府は21日、経済財政運営の指針「骨太の方針」を閣議決定した。高市首相が掲げる「責任ある積極財政」の実現へ、予算編成の在り方を大きく変える方向性を示した。新たな投資枠で戦略分野に予算を重点化し、国債発行は極力抑える。ただ市場では財政悪化への懸念が根強く、うまく信認を得られるかが問われる。
骨太の方針で示された予算編成改革の大きな柱は、新たに創設する「『強く豊かな日本』投資枠」だ。戦略17分野を中心に複数年度の予算措置を基本とし、各省庁からの予算要求の上限も撤廃する。
政府は国債発行を抑制しながら、成長分野への集中投資を図る方針だ。これにより財政規律を維持しつつ経済活性化を目指すが、歳出拡大に伴う国債増発のリスクもはらむ。
市場関係者の間では、積極財政への転換が財政健全化目標を遠のかせるとの懸念が強い。格付け機関による国債格下げや長期金利上昇を警戒する声も聞かれる。
政府は予算の質を向上させることで市場の信頼を得たい考えだ。しかし具体的な成果が問われる中、今後の予算編成過程で改革の実効性が試される。