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長野県発のベビーブランド「ケラッタ」が、涼しいベビーカーシートでグッドデザイン賞を受賞し注目を集めている。成長の裏には、ユーザーからの低評価レビューを全社員に通知し、改善サイクルを回す独自の仕組みがあった。外資系企業出身の創業者が率いる同社は、地方から全国へと存在感を高めている。
ケラッタの創業者は、もともと外資系企業でマーケティングを担当していた。地方に移住後、ベビー用品の市場に課題を感じ、2018年にブランドを立ち上げた。「ユーザーの声を直接聞くことが、商品開発の最善の道だ」と創業者は語る。同社は製品開発において、口コミやレビューを徹底的に分析する文化を築いてきた。
特に注目されるのは、低評価レビューを全社員に共有する仕組みである。顧客からの否定的な声を隠さず、むしろ全員で向き合うことで、「改善の種」を逃さないという。この取り組みが、涼しいベビーカーシートのようなヒット商品の誕生につながった。同社は毎週、全社員参加のレビュー共有会を開催し、改善策を即座に検討する。
涼しいベビーカーシートは、夏場の使用時に体温上昇を抑える機能が高く評価され、2023年度グッドデザイン賞を受賞した。ユーザーからの「暑くて子どもがぐずる」という声をきっかけに開発が始まり、試作を重ねて完成に至った。同社は「顧客の声を習慣化する企業文化が、選ばれるブランドをつくる」と説明する。
ケラッタは今後も、ユーザーの声を起点にした商品展開を強化する方針だ。地方発のベビーブランドとして、デジタルを活用した顧客との対話をさらに進め、国内外への販路拡大を目指す。同社の取り組みは、中小企業がレビューを成長の動力にする好例として、業界からも注目を集めている。