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台湾南部・屏東県恒春の海岸で7月20日から行われていた日本人戦没者らの遺骨収集に向けた試掘調査が31日、終了した。厚生労働省から業務を委託された「日本戦没者遺骨収集推進協会」によると、今回の調査では遺骨や遺留品は発見されなかった。
一方、試掘現場では木炭や焼け焦げた物質が複数見つかった。地元住民の証言によると、先の大戦末期に付近の海域で日本の艦船が撃沈され、海岸に漂着した将兵は現地で火葬されたとされる。協会は見つかった物との関連を調べる。
台湾南方のバシー海峡周辺では大戦末期、日本の輸送艦船が米軍に相次いで撃沈され、兵士ら10万人以上が犠牲になったとされる。当時は多くの遺体が恒春の海岸に漂着し、住民らによる火葬が行われた記録も残っている。
今回の試掘調査は、台湾で約半世紀ぶりとなる公的な遺骨収容を目指し実施された。日本政府は戦没者遺骨の収集事業を続けてきたが、台湾での本格的な現地調査は長期間行われていなかった。
今後、試掘調査を再開するかは未定だが、台湾側は引き続き協力する意向を示している。協会は今回見つかった木炭や焼け焦げた物質の分析結果を踏まえ、今後の対応を判断するとみられる。