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RICOSは2026年5月19日、同社のAI-CAEソリューション「RICOS Lightning」を活用し、大林組が建物の風荷重予測に関する機械学習技術の検証を開始したと発表した。この取り組みは、設計工程の大幅な効率化を目的としている。
検証では、風向や建物形状といった多様な条件をAIが学習し、短時間で高精度な風荷重予測を実現する。大林組はこれにより、従来の風洞実験やCFDに比べて解析時間を劇的に短縮できると期待している。
従来の風荷重評価では、多数の風向や建物形状を考慮すると解析に数日を要するケースがあった。今回のAI-CAEソリューションはこうした課題を解決し、設計初期段階での多角的な条件検討を可能にする。
技術の中核は、RICOS独自のAIアルゴリズム「IsoGCN」だ。この技術は複雑な3次元形状を認識しつつ計算量を削減。さらに、流体解析や熱解析、構造解析の手法を組み合わせることで、従来予測困難だった形状にも対応可能としている。
操作性も大幅に向上した。従来のCAEで必須だった厳密なメッシング作業が不要となり、設計者やデザイナーなど非専門家でも容易に利用できるよう設計されている。
同ソリューションはすでに自動車の空力特性解析や電子部品の熱解析、ガスの熱流体解析などで実績があり、数日かかる計算を数分に短縮した事例も報告されている。今回の大林組との検証を通じ、建築分野への適用拡大を目指す。