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奈良県は、大規模災害時に市町村からの要請を待たずに土木技術職員を派遣する専門チーム「TEC(テック)-奈良」を発足させた。近年、県南部や東部の山間地を中心に集中豪雨による道路の土砂崩落や通行止めが頻発しており、県土マネジメント部とまちづくり推進局を中心に約200人で編成した。
このチームは、災害時や孤立集落発生時に県が主体的に動く「プッシュ型」支援を想定。これまでの要請待ちの「プル型」とは異なり、迅速な初動対応を可能にする。
チームは4班体制で構成される。他の班に先行して現地の情報収集と関係機関との連絡調整を担う「リエゾン班」、技術支援を行う「土木班」、ドローンで被災状況を調査する「ドローン班」、隊員の移動や宿泊を支える「ロジ班」がそれぞれ任務に当たる。
各班の班長には山間地での勤務経験者を充て、現場の知見を生かした指揮を徹底する。これにより、複雑な地形での災害対応力を高める狙いがある。
5月29日に県庁で発足式が行われ、山下真知事が奥田幸司防災政策官を統括隊長に任命。任命書を受け取った奥田氏は「日頃の業務で培った土木技術やノウハウを最大限活用できるよう取り組む」と決意を述べた。