
122回目を迎えた有田陶器市が29日、佐賀県有田町で始まった。JR上有田駅から有田駅までの約3キロが歩行者専用となり、有田焼を中心に400店近くある焼き物店に加え、雑貨店や飲食店が多くの人でにぎわった。初日から好天に恵まれ、朝早くから多くの買い物客が訪れた。
有田駅前のイベント広場ではこの日、地元の青年会議所が、子どもたちにみこしや手形のアートを体験してもらう企画を開催した。参加者は真っ白なおみこしに思い思いの色をつけていた。有田町の大宅了寛さん(4)は「塗るのが楽しかった。タンポポとウサギ、ハートを描いた」と笑顔を見せた。たまたま企画を知ったという母親は「子どもが参加するイベントが少なかったのでよかった」と話した。
主催する有田商工会議所によると、掘り出し物目当てだった陶器市は、レジャー化が進み、食べ歩きなども楽しむ傾向にあるという。午前9時半からあった開会式では、16日に就任したばかりの鷲尾佳英・新町長があいさつした。「ずらりと並ぶ器の数々には、400年以上受け継がれてきた有田焼の伝統と現代の新しい感性が息づいている」と述べ、「器との出会いだけではなく、食や風景など有田の魅力をさらに感じる機会になれば」と呼びかけた。
この日の人出は主催者発表で20万人だった。5月5日までの期間中、100万人以上(昨年114万人)が訪れる見込みだという。初日から多くの家族連れや観光客で賑わい、陶器市は順調な滑り出しを見せている。
佐賀、長崎両県にまたがる肥前窯業圏では、同期間に唐津やきもん祭り(佐賀県唐津市)や鍋島藩窯窯元市(同県伊万里市)、波佐見陶器まつり(長崎県波佐見町)なども開かれている。これらの催しも多くの来場者を集めており、地域全体で陶芸の祭典を盛り上げている。有田陶器市は5月5日まで開催される。
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