t>

富士通の古田英範会長が、女性に関連する不適切な行為により取締役を辞任したことが明らかになった。同社のトップの突然の辞任は、企業統治(ガバナンス)体制に大きな衝撃を与えている。
古田氏は1960年生まれ。1983年に富士通に入社し、経理部門などを経て2019年6月に社長に就任。2023年6月からは会長を務めていた。同社の成長戦略を主導し、クラウド事業へのシフトを推進してきた人物である。
不適切な行為の具体的な内容は明らかにされていないが、社内調査の結果、女性に対する行動がコンプライアンスに反すると判断されたという。富士通は「第三者委員会による調査の結果、重大な倫理違反が認められた」と説明している。
富士通は同日、取締役会で古田氏の辞任を承認。後任の会長には、社外取締役の経験を持つ人物を据える方向で調整を進めている。株主からは「ガバナンスの実効性が問われる」との声が上がっている。
富士通は今後、再発防止策として、役員向けのコンプライアンス研修の強化や、内部通報制度の見直しを検討する方針だ。市場では、今回の事態が経営陣の信頼回復にどのように影響するかが注視されている。