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東京都清瀬市の原田博美市長が、市長選の公約に掲げた旧中央図書館の再開を就任早々断念した。3月29日の当選から1カ月が経過したが、就任直後に目にした図書館の内部は「軀体(くたい)だけが残され、ガランとしたコンクリートの廃虚のような空間」だったという。
原田氏は3日の初登庁後、すぐに旧中央図書館を視察した。市幹部からは「図書館を解体せずに再開した場合、公園内の施設面積を約80平方メートル超過する」との指摘を受けた。図書館が立地する中央公園には、解体を前提に別の複合施設が既に開業していたためだ。
さらに、1級建築士の資格を持つ市職員は「構造計算からやり直すことになり、新築と同じようなレベルの作業が必要になる」と説明。資材高騰で工事費が膨らむ見通しに加え、工事中断による人件費や重機リース代が1日100万円かかることも明らかになった。
原田氏は「ここまで荒廃が進むとは。あとは崩すだけという状態ではないか」と述べ、変わり果てた図書館の中で「図書館再開の要望は根強いが、軀体を生かした再生は困難だ。議会の理解を得るのも難しい」と天を仰いだ。
清瀬市の図書館利用率は低迷しており、前市長の渋谷桂司氏のもとで6館から3館に削減されていた。公約づくりのあり方も問われそうだ。