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2003年、札幌のニュータウンから上京した筆者は、父とともに横浜市保土ケ谷区の西谷という古びた街で二人暮らしを始めた。札幌の新興住宅地とはまったく異なる、昭和の空気が残る街並みに衝撃を受けたという。
新しい環境になじめず、筆者は夜遊びに夢中になる。学校をサボる日が増え、だらしない生活と情緒不安定な日々が続いた。自分をうまくコントロールできない10代後半の葛藤がにじむ。
そんな娘の姿を、父は何も言わずに見守り続けた。口出しせず、ただそばにいることで、父なりの愛情を示していたのだろう。筆者はその頃、父の沈黙に甘えていたと振り返る。
あれから20年。久しぶりに訪れた西谷は、かつての面影を残しつつも変化していた。新たな店やマンションが増え、少しずつ現代化が進んでいる。しかし、レトロな昭和の雰囲気はまだ色濃く残る。
この記事は、難しい年頃の娘を持つ父親に特に読んでほしい。子育ての正解はわからなくても、ただ見守ることがどれほど大切かを、筆者の実体験が静かに伝えてくる。