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松山踊りとチャーシュー丼の夜汽車——令和阿房列車より

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Kenji Watanabe
経済 - 25 6月 2026

21時22分、備中高梁駅に到着。この地は映画「男はつらいよ」のロケ地として知られ、人情あふれるおもてなしが「WEST EXPRESS 銀河」の旅人を迎えた。

11年前に改築された駅には図書館が併設され、コンコースでは市長自らが出迎えてくれた。夜遅くの訪問に感謝である。

何より素晴らしかったのは、地元の方々による「備中たかはし松山踊り」の披露だ。菅笠に白足袋、青の浴衣を着こなした姿が粋で、江戸初期から400年近く続く盆踊りはゆったりとしたリズムが心地よい。毎年8月14日からの3日間、町中が踊りに包まれるという。

特設売店では「銀河ピクルス付きチャーシュー丼」が千円で販売されていた。既に駅弁の「かに寿し」などで満腹だったが、やむを得ず購入。サンケイ君に半分進呈しようと思ったが、彼も同じものを買っており、残す心配は杞憂に終わった。

サンケイ君に「そろそろですよ」と促され、ホームへ向かう。東京行きの「サンライズ出雲」を先に行かせた後、22時ちょうどに「松山踊り」に見送られて発車。いつの日かゆっくり訪ねたい町だと感じた。

備中高梁から神戸までの区間は乗客の乗り降りができない。6号車には運転室の背後に「彗星」と名付けられたフリースペースがあり、鉄道愛好家が交代で運転風景を眺めている。

いつの間にか雨脚が強まってきた。そういえば、サンケイ君は元祖・山系君同様、希代の雨男だった。そのことをすっかり忘れていた。

雨のため車窓から天の川は見えなかったが、男2人で夜汽車に乗る姿は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思わせるものだった。

私は「さしずめ僕が孤独なジョバンニなら、君はカムパネルラだね」と言うと、サンケイ君は「はぁ」と曖昧に返事をした。どうやら彼はカムパネルラが友人を助けようとして溺死したことを知っているらしい。「みんなのほんとうのさいわい」のため共に歩もうと訓戒を垂れようとしたが、自分だけ広々としたベッドに横になり、サンケイ君に犠牲を強いる身としてはとても口に出せなかった。

余談だが、都知事選を描いたドラマ「銀河の一票」(関西テレビ制作)は、宮沢賢治の思想を現代に蘇らせた傑作だ。永田町の垢に40年近く染まった筆者ですら泣ける。夜汽車に乗ると、夢か幻かさまざまな思いが湧いてくる。

酒も尽きてウトウトし始めたところで、列車が全く動いていないことに気づいた。ここはどこだ!?と驚くところで、続きは明日のこころだぁ!(コラムニスト 乾正人)

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編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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