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フランスやスペインを襲った大規模な山火事は、地球温暖化を背景とした記録的な熱波によって乾燥した草木が燃え上がり、強風で一気に拡大したとみられる。特にフランスでは、これまで欧州では珍しかった「火災積乱雲」が発生。この雲が突風や落雷を引き起こし、延焼をさらに加速させた。風向きの予測が難しく、消防当局による消火活動は難航している。
「恐ろしい。何もかも燃えてしまった」。フランス南西部ボルドー近郊に住む女性、ロールさんは目に涙を浮かべながら地元メディアに語った。先祖代々暮らしてきた故郷から約10キロ離れた町に避難したが、自宅は全焼したという。
火災は一時、人口約27万人のボルドー中心部から約15キロまで迫った。スペインでも首都マドリード周辺や東部バレンシア自治州で山火事が広がり、両国で避難住民が続出している。
欧州連合(EU)の集計によると、今年の域内の山火事は1200件以上に達し、焼失面積は今月22日時点で約25万4000ヘクタールに上った。過去最大級の被害規模となり、氣候変動の影響が強く疑われる。
英紙ガーディアンなどの報道によれば、フランスやスペインでは今年の冬から春にかけて雨が多く、草木が生い茂った。ところがその後、ほとんど雨が降らず、熱波で急速に乾燥。山火事が発生しやすい環境が整っていたと専門家は指摘する。