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二日後、和子は永田町の首相官邸に出かけた。引っ越す準備のためである。新しい住まいとなる場所を、自分の目で確かめるために。
官邸の内部に足を踏み入れた和子は、目を見張った。床には黒く焦げた焚き火の跡が残り、居住区域は荒れ果てて、物が散乱している。
壁紙はところどころ剥がれ落ち、家具には厚いほこりが積もっていた。まるで長い間、人が住んでいたとは思えないほどの有様である。
和子はその光景を見渡し、思わずつぶやいた。「これじゃ幽霊が出てもおかしくないはずね」
しかし、彼女はすぐに気を取り直し、掃除道具を探し始めた。この荒れた官邸を、自分たちの新しい生活の場へと変えていく決意を固めたのだ。