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香港警察国家安全部は15日、九竜地区にある二つの書店に捜索に入り、人々の扇動を意図した書籍を販売したなどとして、国家安全条例違反の疑いで書店の経営者ら男女5人を逮捕した。香港メディアが一斉に報じた。
対象となったのは「留下書舎」と「田園書屋」の二店舗。警察官らは15日午後、プラスチックケースを手に留下書舎に入り、証拠品を押収した。いずれも大手とは一線を画す独立系書店として知られ、香港や中国両政府に批判的な書籍などを販売。当局は民主派への圧力を強めている。
留下書舎は香港メディアの元記者らが2022年に開業した店舗で、ジャーナリズム関連の書籍のほか、民主派の公判を記した法廷新聞も販売していた。同店は民主派運動に関心の高い市民の間で知られた存在だった。
香港国家安全部は今年3月と6月にも、人々の扇動を意図した出版物を販売したなどとして、国家安全条例違反の疑いで二つの独立系書店の経営者らを逮捕している。同条例の適用が書店業界に広がっているとの指摘もある。
一方、香港政府は国家安全維持の観点から必要な措置と説明している。今回の逮捕は書店関係者に対する最新の取り締まり事例として注目される。(香港 共同)