
口さがないことで有名なイギリスのコラムニストたちが、世界一醜いクルマ(The World’s Ugliest Car)を認定した。その不名誉な称号を得たのは、フィアット『ムルティプラ』だ。
英『フィナンシャルタイムズ』紙のジャーナリスト、マイケル・スカピンカー氏は、ムルティプラを「蛙のような顔」「やぼったいライト」「不格好に丸っこい」とこきおろす。
別の女性コラムニストも、英『タイムス』紙で「やぶにらみのカバのよう」と同意する。さらにフィアットのデザイナーでさえ「このクルマを運転するのはすばらしい。特に、車内にいるのがベスト。なぜなら、その醜い姿を見なくてすむからね」と語るほどだ。
しかし、彼らは決してムルティプラを嫌っているわけではない。2列の3人掛けシートの車内は、同じ6人乗りでも2人掛けシートが3列よりもずっとゆったりしている。
また、シートを倒せばピクニック用テーブルに、取り外せば様々なレジャー用具をつめこめる。SUVとしてみれば、その使い勝手の良さは他のひけをとらない、というのが彼らの共通した見方だ。
ただ、あえて不格好なクルマを購入するユーザーの数は非常に限られており、経営再建中のフィアットは大幅なモデルチェンジを検討している。世界一醜いムルティプラの消滅を惜しむ声は、残念ながらあまり多くは無いようだ。