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アシックス、129グラム超軽量シューズ「メタスピードレイ」発表 東京世界陸上で金狙う

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Haruki Sato
経済 - 15 6月 2026

アシックスは2025年8月中旬に片足129グラム(27.0センチ)の超軽量マラソンシューズ「メタスピードレイ」を発売する。主要メーカー製品では最軽量クラスとなり、ナイキなど海外勢に押されていた市場で攻勢をかける。同時に、歩幅の長いストライド走法向け「メタスピードスカイトウキョウ」と、歩数の多いピッチ走法向け「メタスピードエッジトウキョウ」も7月下旬に発売。9月に開催される世界陸上東京大会の出場選手に供給し、金メダルを狙う構えだ。

5月2日に東京・有明のアーバンスポーツパークで開かれた発表会には、世界各国から来日したランニング専門メディアの記者ら80人を含め、約120人が集まった。

アシックスの廣田康人会長兼CEOは壇上で「アスリートと緊密に連携し、より速く走るためのプレミアムなランニングシューズを開発している」と胸を張った。

ロード種目では2017年にナイキが厚底レーシングシューズを発売して世界のレースを席捲。薄底だったアシックスは窮地に立たされた。そこで2019年、廣田氏の号令で新型シューズ開発の「Cプロジェクト」を始動。「C」は「頂上奪還」の頭文字である。

2021年にメタスピードシリーズ初代モデルを発売して追撃。22年、24年にも改良型を投入し、今回の「レイ」「スカイトウキョウ」「エッジトウキョウ」は4世代目にあたる。

新型はミッドソールのクッション材に、従来より15%軽く反発性が13.7%高い新素材「FF LEAP(エフエフリープ)」を導入。スカイトウキョウとエッジトウキョウは片足170グラムで、従来モデル(スカイパリ、エッジパリ)から15グラム軽量化した。

129グラムの「レイ」はミッドソール全体にFF LEAPを採用。アッパー(甲被)に極薄素材、アウトソール(靴底部分)も厚さを半分にし面積を減らして軽量化を追求。「1グラム1グラムを削る戦いだった」(開発担当者)という徹底ぶりだ。

厚底化の開発競争に出遅れたアシックスは2021年の箱根駅伝で着用選手ゼロという屈辱を味わった。しかしメタスピードシリーズで選手の支持を取り戻し、今年の箱根駅伝ではシェア25%台まで回復した。

2024年1月にはメタスピードを履いた前田穂南選手が大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本新記録を樹立。トップアスリートの間で「記録を狙えるシューズ」との信頼が高まっている。

価格は「レイ」が3万3000円、「スカイトウキョウ」「エッジトウキョウ」が各2万9700円(いずれも税込)。

アシックスは過去にも超軽量マラソンシューズを開発。1985年に片足100グラム(25.5センチ)の「マラソンソーティUL-100」を発売し、陸上界を驚かせた。ただし、ソールの厚さが現在の3分の1程度で足を痛めやすく耐久性も劣り、定着しなかった。

40年前の経験は129グラムの新作に影響したのか。開発を主導したCプロジェクトの竹村周平部長は「現在はシューズの性能や役割が昔と異なる。100グラムを目標にしたわけではない」と説明する。

一方で「当時はアスリートの要望があって超軽量シューズを作ったのだろう。今回も要望を受けて開発した」と指摘。「軽量化に挑戦するアシックスのスピリットは変わらない」とアピールした。

ナイキが火をつけた厚底レーシングシューズの性能は、着地の衝撃を推進力に変える高反発素材やカーボンプレートがカギを握る。これまでメーカー各社は、厚底化による重量増に妥協しつつ、ランニング効率の向上を競ってきた。

しかし厚底技術の進化が一巡した現在は、「軽さ」へのニーズが再び高まり、差別化のポイントになっている。アディダスは2023年に片足138グラム(27.0センチ)の厚底シューズを投入し好記録を連発。こうした流れの中、アシックスは129グラムという軽さで先頭に躍り出た形だ。

アシックスはアスリート優先を大方針に掲げており、メタスピードシリーズの開発も、契約する多くの一流ランナーと協力して進めた。2日の発表会には、パリ五輪マラソン銀メダルのバシル・アブディ選手(ベルギー)、五輪4大会連続出場のエイリッシュ・マッコルガン選手(イギリス)、男子ハーフマラソン日本記録保持者の太田智樹選手(トヨタ自動車)らが登壇し、メタスピードの特徴をそれぞれの言葉で語った。

マッコルガン選手は産経新聞のインタビューに対し「アシックスは選手の話をよく聞き、すぐに反映させてくれる」と信頼を寄せた。

新しいメタスピードシリーズを記者が履いて試走をしたところ、軽さを実感するとともに、超軽量シューズならではの注意点も見えてきた。

「レイ」は沈み込んで跳ね返るバネのような感覚が特徴だ。この反発力と軽さは大きな武器になる反面、走行中の安定感は乏しい。極薄のアッパー部分のホールド感も心もとなく、油断すると足元がふらつきそうになる。

このシューズを履きこなせるのは「レース終盤までスピードを持続し、力強い走りで押していけるトップ選手」(アシックスの担当者)という。後半にスタミナ切れを起こすようでは、走りのフォームやリズムを崩し、ペースが落ちたり故障を招いたりするリスクがある。カーブや下り坂の多いコースでは足をくじく恐れもある。

一方、筆者が試したもう1足「スカイトウキョウ」は、反発力と安定感のバランスがよく、安心して走りきることができると感じた。「エッジトウキョウ」も同様の構造で、トップ選手から競技志向の市民ランナーまでをターゲットにしている。性格の異なる3モデルが同時発売されるため、試着や試走で感触を確かめて選択する必要がある。(上野嘉之)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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