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カーオーディオシステムのアップグレードを考えるドライバーに向けて、製品選定法を全方位的に解説する連載が新章に突入。今回は「周辺パーツ」や「取り付け部材」に焦点を当てる。
今回のテーマは、スピーカー交換に欠かせない「インナーバッフル」だ。これはドアスピーカーの土台となるパーツであり、その必要性は大きく3つある。
第一に、インナーバッフルはネジを受けられるようにするために必須だ。純正スピーカーと交換用スピーカーではネジ穴の位置が合わないことが多いが、インナーバッフルを介せば前面のどこでもネジを打ち込める。
第二に、スピーカーをドア鉄板から浮かせて「立ち上げる」役割がある。直付けすると窓ガラスと干渉しやすくなるが、インナーバッフルを使えば奥行きを確保でき、干渉を防げる。
第三に、足場を固める効果だ。インナーバッフルが踏ん張りを効かせ、振動板のエネルギーをロスなく伝達。鉄板の強度も上がり、共振を抑制する。
以上から、スピーカー交換ではインナーバッフルがマストアイテムとなる。では、どのような製品を選べばよいのか。
インナーバッフルには大きく分けて「市販品」と「ワンオフ品」の2タイプがある。市販品はカーエレクトロニクスメーカーなどから販売される汎用品。ワンオフ品はプロショップで制作される一点物だ。
市販品の最大の利点は取り付け費用を抑えられること。一方ワンオフ品は、車両とスピーカーに完全にフィットするため、音質面で明確なアドバンテージを発揮する。
市販品はさらに「木製タイプ」と「金属製タイプ」に分類される。木製はリーズナブルで加工しやすいが、金属製は強度と耐久性で勝る。
ただし金属製は、あらかじめ開けられた穴でしかネジを受けられない場合が多く、汎用度が低い。木製なら前面全域で自由に穴を開けられる。
金属製の汎用度を高めるためのアタッチメントや、加工で対応するショップも存在する。コストは上がるが、工夫次第で使い勝手を向上できる。
今回は以上。次回は「デッドニング部材」について詳しく解説する。乞うご期待。