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商船三井は、大和チエン工業および商船三井テクノトレードと共同で、自動車船の船内において一時的に自力走行が困難となった車両を移動させる専用機材「スケーター」を開発し、運航船全船への配備を開始したと発表した。
自動車船では、数千台の車両を前後約30cm、左右約10cm、高さ最小クリアランス10cmという非常に狭い間隔で高密度に積載している。車両は決められた順序で積み揚げされるため、燃料不足やバッテリーの放電などにより1台でも自力走行できない車両が発生すると、周辺車両の荷役作業にも影響し、荷役全体の停滞や出港遅延につながるという課題があった。
従来は、走行不能車両を移動させるために牽引車の手配が必要で、到着までの待ち時間が生じるケースもあった。港によっては牽引車を手配できない、あるいは対応に時間を要することも多く、荷役に数時間にもおよぶ遅延が生じていた。
商船三井は、運航するLNG燃料自動車船へのバイオLNG燃料使用を拡大しており、環境負荷低減の取り組みを強化している。同社はスケーターの導入と合わせて、持続可能な物流システムの構築を目指している。
スケーターの導入により、走行不能車両の移動時間が大幅に短縮され、荷役遅延のリスクが低減される。商船三井は今後も革新的な技術を活用し、自動車船の運航効率と環境性能の両立を図る方針だ。