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日本の主力大型ロケット「H3」9号機が11日午前4時23分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。搭載する国の準天頂衛星「みちびき7号機」を、予定通り約29分後に分離して軌道に投入し、打ち上げは成功した。H3の機体は3つの形態があり、9号機は主戦力の標準型。標準型の打ち上げ成功は、昨年12月の8号機失敗以来、約8カ月ぶりとなった。
みちびきは、カーナビゲーションなどに使われる米国の衛星利用測位システム(GPS)の日本版の役割を担う。今回の成功で6基目が軌道に加わり、GPSに頼らない日本独自の測位が可能となる7基体制の実現に一歩近づいた。
H3は、民間企業の衛星打ち上げなど急拡大が続く宇宙輸送需要の獲得を狙い、打ち上げ費用が安く使いやすいロケットとして開発された。これまで打ち上げられた機体は、主エンジン2基と補助エンジン2基からなる標準型の「22形態」が大半を占め、ほかは補助エンジンを4基に増やした「24形態」と、主エンジン3基だけの「30形態」が1機ずつだ。
しかし、主戦力の22形態は令和5年3月の初号機が打ち上げに失敗。6年2月の2号機以降は5機連続で成功したが、7年12月の8号機が再び失敗した。今年6月に30形態の6号機が成功したものの、22形態の打ち上げは約8カ月間にわたって途絶えていた。
9号機の成功で標準型はようやく復帰し、H3は信頼回復に向け、再び実績を積み重ね始めた。今後の打ち上げ機会の増加を通じて、国際市場での競争力を高めることが期待される。