「シン古墳」樹木葬が人気 古代ロマンと現代の墓問題を融合

1 minutes reading View : 5
Yuki Tanaka
経済 - 06 6月 2026

およそ1800年も昔。ヤマト建国の有力者の墓「古墳」が再現され、新時代の樹木葬・集合墓としてよみがえっている。明治天皇の玄孫として知られる作家・実業家・ユーチューバーの竹田恒泰さん(50)が、全国100基を目標に手掛けて現在3基。さらに3基が年内完成予定だ。最古級の纒向古墳群(奈良県)をモデルにした古代ロマン漂う前方後円墳だが、購入方法はECサイトで〝ポチッ〟。運用は現代的で、単身者や子供に負担をかけたくない夫婦など、元気なうちの生前購入が7割以上を占めるという。

水濠に浮かぶ緑の墳丘。正面に鳥居、後円墳側に回ると紙垂が神聖な結界を示していた。全長17・5メートルの古墳内に1776区画の永代祭祀墓と合祀墓が設けられている。「一般の樹木葬は平面だが古墳墓は高さのある埋葬空間のため、同面積でも何倍もの遺骨が納められる。管理・経営効率に優れ、価格を抑えてもよいサービスが提供できる。社会問題になっている墓じまいもサポート。持続可能な〝シン古墳〟です」と竹田さん。

取材に訪れた千葉県野田市の野田ほたるローズガーデンの古墳墓は1区画64万円~、合祀墓は1人20万円を切る価格設定だ。

地元でラーメン店を営む男性(69)は昨年6月、妻の一周忌に納骨した。「友達には竹田さんの信者? と勘違いされるけどそうじゃない。いつでも会いに行ける近さ、特徴あるお墓にひかれた。子供に法事など後々の負担をかけたくないから夫婦2人分一括払いで永代供養、管理してくれる点も安心。母ちゃん(妻)が大好きだった、(市内最古の)櫻木神社の祭祀もしてもらえる」

神仏習合式。春・秋の御霊祭の際には古墳前で同社宮司による神事、墓地を運営する正恵寺による法要が行われている。

元教師の女性(70)は、「さまざまな所に神様が宿るという、日本古来の明るい宗教観が好き。検定に合格した竹田先生の『国史教科書』にも共感しています。一昨年9月、まだ更地でしたが、先生による現地案内で購入を即決した」。亡き夫は散骨と本家の墓に埋葬済みで、古墳墓には1人で入るつもりだ。

竹田さんによる現地説明会は今月13日、定員各25組×3回を予定。すでに満席の回も出ている。

「どうせやるならば〝なんちゃって〟じゃなくて、古墳文化を顕彰できるものを本気で再現しよう」竹田さんが古墳墓事業を始めたきっかけは父方の墓の問題だ。旧宮家の墓は古墳だが三男の父は入れない。新たな古墳墓が建てられるのか調べるうちに、少子化や都市一極集中により従来型の墓の維持が困難となり、需要の主流は樹木葬であると知った。「古墳の樹木葬も日本人の選択肢としてあっていい」。2年前に新会社、前方後円墳(東京都港区)を設立した。

3世紀前半~中期に築かれた初期の古墳。纒向遺跡の発掘調査をしている考古学者で、奈良県桜井市教育委員会文化財課の橋本輝彦課長(56)から古墳の図面や副葬品の資料提供と助言を受け、ともに形を作り上げた。三種の神器(剣・勾玉・鏡)も出土品の原寸大で、宮内庁の仕事も手掛ける名工による「完全再現」で制作し、古墳墓に副葬される。

最大規模は、大阪平野を一望する大阪メモリアルパーク(大東市)の古墳墓で昨年9月に発売。特別価格の即日完売を含め700区画以上が売れている。年内に宮城県大崎市、松山市、広島市でも完成する。購入者は若くて30代、中心は60~70代。将来同じ古墳に入る仲間が集う交流会も開かれている。「私、死ぬのが楽しみになってきた」と、竹田さんは2人の女性に声をかけられたという。「それだけ前向きにお墓を探して、買ったらスッキリと心が軽くなった。ということでしょうね」あの世の住まいも多様化しているようだ。引越し準備もぬかりなく、安心して旅立ちたい。(重松明子)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
Share Copied