出羽守が好きな理由 山内マリコが語る猫と旅行と自己認識

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Yuki Tanaka
経済 - 30 4月 2026

作家の山内マリコさんは、「出羽守(でわのかみ)」という言葉が好きだと明かす。出羽守とは何かにつけて他国の例を引き合いに出す人を揶揄する蔑称だが、山内さんは「井の中の蛙であることを大いに自覚している私は、『出羽守』が好きだ」と語る。この思いの背景には、彼女の20代から30代を共に過ごした猫との生活と、その後の旅行経験があった。

山内さんは2001年、大阪の大学に通っていた20歳の時にサビ猫を拾った。「そう、サビ猫といえば私である」と振り返る。当時は9.11同時多発テロ直後で、心細さもあって猫を迷わず抱きかかえて下宿先に連れ帰った。その猫は16年生き、彼女が作家デビューし自立するまで寄り添い続けた。

「猫を飼うということ。それは、気ままな旅行ができなくなるということだ」と山内さん。特に海外旅行は難しく、彼女は20歳から37歳までの「海外旅行をするのにベストな年齢」をほとんどどこにも行かずに過ごした。1990~2000年代には若者の間でバックパッカーとして世界を放浪する「自分探し」がはやっていたが、「私はどこへも行かず、家で猫をなでていた」と自己認識のコンプレックスもあったという。

愛猫を見送った後、山内さんは堰を切ったように旅行し始めた。しかしその旅は「バックパッカーとはほど遠い、安全な旅行」で、「その国特有の事情を肌で感じたり、国民性をつかんだり」するディープな体験はほぼなかった。写真を撮り、おいしい食事をし、記念品を買うだけで精いっぱいだったと振り返る。

だからこそ山内さんは出羽守を好きだと言う。「他国の例を引き合いに出して語る人」に対して、多くの人は揶揄の気持ちを込めて使うが、彼女は自分が世界を知らないからこそ、そうした情報をありがたく感じる。「私はまったく旅慣れておらず」という自覚が、出羽守への共感につながっているのだ。


📝 編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、
朝日新聞デジタル
の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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